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2018/1/1
ARK HiLLS CAFE:JAZZ FESTIVAL2017(2017.10.14) 開催レポート

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Kan Sano / Marter / native / Takumi Moriya LES SIX / 市川愛 /
木村イオリ(bohemianvoodoo/PRIMITIVE ART ORCHESTRA) /
栗林すみれTRIO feat Niran Dasika /
関口シンゴ × 渡辺シュンスケ (Schroeder-Headz) / ものんくる
DJ:中村智昭(MUSICAÄNOSSA/Bar Music) / 大塚広子

ARK HiLLS CAFE:JAZZ FESTIVAL 2017 イベントページ

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2017年10月14日
3回目となるアークヒルズカフェジャズフェスティバルを無事に迎えることができました。出演頂いたアーティストとDJの皆さん、多くの関係者の方々と来場されたお客さんに深く感謝いたします。

”カフェから発信する音楽”

LIVE CIRCUIT
カフェから音楽を発信し人と人が繋がる「場」を作る。
ライブハウスやクラブとは違う新たな音楽コミュニティハブとして、アークヒルズカフェでは毎週ジャズを中心とした”LIVE CIRCUIT”を開催してきました。

そこから大きなイベントをやろうという想いになるのは必然的ですが、普段からお付き合いのあるアーティストを中心にラインナップに据えて筋の通ったものにして、”カフェジャズ”というコンセプトを具現化できるよう腐心しつつ、回数を重ねても惰性に流れずバージョンアップしていきたいと思いながら準備に勤しみ当日の朝を迎えました。

音楽は人と人を繋ぐもの
間違いなく笑顔に溢れた1日になるはず

◎ 栗林すみれTRIO feat Niran Dasika
トップを飾るのは普段からアークヒルズカフェに何度も出演し、大胆な自由度を感じさせながらリリカルで端正な指さばきの若手注目ピアニスト、栗林すみれのピアノトリオ。今回はトランペッターNiran Dasikaをフィーチャーし正統派ジャズの息吹を受け継ぐサウンドに魅せられました。
緩急を自在に操りながらロマンチシズムを表現する演奏を聴いているとピアノへの愛がひしひしと感じられます。トランペットは透き通るような溌剌とした音色を奏で、息のあったバンドの演奏との相性も抜群。この日の夜は群馬の方でライブがあるということで一番手となりましたが、日が暮れてからも似合いそうな音の粒にワインが進みそうです。
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ライブ後の物販コーナーは直接アーティストとお話も出来ます。
間近くでライブを見たりアルバムにサインしてもらってコミュニケーションが取れるのもカフェジャズフェスならでは。
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◎ native
アークヒルズ音楽週間ではカラヤン広場に特設ステージが組まれますが、毎年カフェジャズフェス出張版として出演枠を頂いています。今回は音楽週間最終日のフィナーレコンサートにて多くの人がごった返すお昼時の時間帯に、クラブジャズの雄として長い活動歴もありながら実力も兼ね備えた、SAX奏者の中村智由が率いる名古屋のモーダルジャズバンドnativeが出演。
知性を感じさせるサックスのブロウにリズムの打ってるバンドサウンドで、国内外のクラブジャズシーンからも評価が高く、また今夏も中国のジャズフェスティバルに招聘されるなど活躍するnativeが熱いステージを繰り広げ、満員の聴衆が拍手喝采に沸いていました。
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◎ DJ中村智昭(MUSICAÄNOSSA/Bar Music)
一方、その間アークヒルズカフェ店内では、渋谷の名店Bar Music店主にして、音楽イベント/プロジェクトMUSICAÄNOSSAを主宰し多くのミュージシャン/DJや音楽関係者からも信頼の厚い中村智昭のDJプレイ。DJの他にコンピレーション監修やライナーノーツの執筆、有線チャンネル選曲などで、音楽愛に満ちたストイックな活動に定評があり、一瞬で場の空気を読みながら最良の選曲を紡いでいく様は圧巻。最高なグッドミュージックで会場を満たしていました。

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レコードから流れてくる音を鳴らしているのがオーディオメーカーTADのハイエンドスピーカーとアンプのオーディオシステム。とてもきめ細やかな高精細な音の粒に包まれるとても素晴らしいスピーカー。もちろんお値段もハイエンドなのですが、PCオーディオやヘッドフォンが主でオーディオシステムがない個人が多くなってる昨今では、なかなか味わえないアナログでハイクオリティな空間となりました。
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◎ 木村イオリ(bohemianvoodoo/PRIMITIVE ART ORCHESTRA)
続くは大人気の横浜発メロディアスクラブジャズバンドbohemianvoodooや、自身のPRIMITIVE ART ORCHESTRAなど幅広く活躍するピアニスト木村イオリのソロ弾き語りステージ。ライブ活動を制限しているbohemianvoodooですが人気の高さは抜群で年末にはソールドアウトしたブルーノートワンマンライブも控えているとのこと。PRIMITIVE ART ORCHESTRAやbohemianvoodooの曲を中心に普段バンドで演奏している曲を、ピアノ1本に削ぎ落とした美学が満ちているステージにお客さんは静聴し曲が終わると歓声が上がっていました。
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そしてカラヤン広場のステージを終えたnativeのSax奏者、中村智由が木村イオリのソロステージに飛び入り参加。昔から交流のある2人ですが、かつて木村イオリが横浜でジャズバーをやっていたことがあり、その時に初めてライブに呼んだのがnativeの中村智由だったとのこと。そんな縁がこの場の共演に繫がっているというエピソードを聞いているのも面白いです。
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◎ 関口シンゴ × 渡辺シュンスケ (Schroeder-Headz)
そのまま間髪入れずに続くステージは、先ごろ再始動した現在のニュージャズ/ヒップホップシーンの礎となったインストバンドOvallのギタリスト関口シンゴが、数多くの著名ミュージシャンのサポート・キーボーディストとして活躍する渡辺シュンスケ(Schroeder-Headz)と組んだデュオユニット。昨年アークヒルズカフェ系列店のWeekewnd Garage Tokyoにて初お披露目をしましたが、両者忙しいため中々動きがないのをこちらから今回このユニットでとオファーしました。
音数が少ないのに芳醇な音の厚みが店内に響き渡り、即興的であるのにすべての音が必然的にそこに存在しているかのような整然性が感じられる。まさにアークヒルズカフェに魔法がかかったかのようです。今回このライブを楽しみにしていらしたお客さんも多かったのではないでしょうか?

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曲と曲の合間のMCもライブならではの醍醐味。
こぼれる笑顔や裏話、会話の間を楽しむのも、その場の空気を感じる大事な要素。
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午前中から夜遅くまで終日続くカフェジャズフェス。それでもオープン間際からずっといる方もいらっしゃいます。椅子があり立ちっぱなしではないし、ゆっくりできるテーブルや外に出たりも出来るので子連れの方でも過ごしやすいのです。

テラス席で寛いだり、カラヤン広場に足を運んだり、店内で食べられるハンバーガー等のフェスフードなどカフェで開催するイベントならではの楽しみ方も充実。
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◎ 市川愛
そろそろ歌モノを聞きたくなってきた頃に登場したのは、アークヒルズカフェ/Weekend Garage Tokyoでは常連アーティストでカフェジャズフェスにも3回連続での出演となる市川愛。太陽のような愛されるキャラクターに相まって菊地成孔とのコラボや様々なアーティストへの客演など実力も兼ね備える歌声から人気のほどが伺える。そのサウンドを支える名手 平岡遊一郎のギターに加え、鍵盤にSWING-Oが参加し彩りを添える。男性陣が続いたタイムテーブルに艶やかな華を咲かせます。スウィング感あふれるカバーから叙情的な日本語のオリジナルまで、スタイリッシュかつキュートなステージで魅了していました。
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途中で遊びにいらしていた交流の深いシンガー坂本愛江さんが飛び入りし1曲デュエット。こんなハンプニングもライブならでは。みなさん笑顔がとても素敵です。

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◎ DJ大塚広子
日差しが傾きかけそろそろ夜の部が近づいてきました。矢継ぎ早にライブが続いたのでここからはDJ大塚広子の選曲がアークヒルズカフェを夜モードに暖めます。大型フェスの出演やラジオ番組の選曲/出演、コンピレーション監修など幅広く活動し、現行の新しい世代のミュージシャンの紹介も積極的に進めたりと新世代ジャズシーンを語る上でも信望は厚い。女性ながら男気のあるプレイで聴衆の耳を奪います。

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◎ Takumi Moriya LES SIX
その大塚広子プロデュースで話題となった新世代ジャズバンドRM jazz legacyのベーシスト守家巧が自らのソロワークと共に率いるTakumi Moriya LES SIXが初参戦。人気インストポストロックバンドtoeのドラマー柏倉隆史を迎えた強靭なリズムに、キーボードにはソロ名義ではアークヒルズカフェジャズフェスティバルには1回目2回目とも出演している女流ピアニスト福井アミが参加。RM jazz legacyの曲を含めレゲエ/ファンク/レアグルーヴの躍動を体現したワイルドな演奏に会場が湧きました。

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◎ Marter
続くはギター3人とベースの編成で弦楽器で固めたフォーキーサウンドで、2000年代以降のフォーキージャズの空気を漂わせる孤高のSSW Marterのステージ。様々な音楽の要素を纏いながら目前に浮かぶのは、突き抜けた空や大海原、広がる大地を感じさせる音風景。一聴して耳を奪われる歌声にリスナーが全員一言の言葉もなく聴き入り、同じ気持ちを共有していたと思わせられます。ちょうど新しいアルバムのリリースツアーも重なりながら東京周辺での大きなライブ日程がこのカフェジャズフェスだったのもあり、お客さんの表情から心待ちにしていたという雰囲気が漂っていました。
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弦楽器の倍音が重なり合う音像に包まれながら、
最後の曲はギターをピアノに変えて弾き語りで締めました。

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◎ ものんくる
こちらも3年連続での出場となるものんくる。自由という言葉は彼女の為にあるんじゃないかと思えてくるボーカル吉田沙良と、ジャズとポップを等価に行き交い絶妙なハイブリッドな楽曲を作る角田隆太の2人に、レコーディングメンバーによるバンドがツアーをこなしながらさらにパワーアップした一体感を生み出していました。

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まさかの(いや当たり前な)アンコール。時間がタイトなフェスですが、急いでGOサイン。急遽予定していなかったデュオ編成で最後はじっくりと聴かせました。
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◎ Kan Sano
トリを飾るのは実力ある鍵盤奏者にて先鋭的ビートメーカーーでもあるKan Sano。人気の高さは色々なイベントに引っ張りだこなことからも伺えます。ここ最近のライブでは各所でオファーの多いドラマー今村慎太郎とのコラボの形が中心とのこと、生ドラムのダイナミクスに硬質のサウンドが合わさり、息がぴったりな腰にくるグルーヴを生み出していきます。お題をお客さんからもらって即興的に楽曲にしてしまうなどエンターテイメントに富みながら、リスナーを楽しませるMCで終始飽きさせません。
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しかしながら曲が始まるとたちまちタイトなビートが会場を沸かせ、
お客さんも最後は総立ちで熱いステージとなりました。
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来年もぜひ皆さんの笑顔を拝見できることを心より願っています。
ありがとうございました。

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